北海道の紅葉は、本州のような赤く燃えるというような紅葉ではなく、どちらかというと黄色に染まります。本州の山に自生するカエデやモミジが少ないからです。黄葉の中にぽつぽつと赤い葉が混じる、まるでパッチワークのような紅葉は、それはそれで素晴らしいものです。秋のニセコは黄金色に染めたあと、長い冬に入ります。ぜひ、見ごろに来られるなら、その黄色に染まる紅葉をお楽しみください。

車を走らせているだけでも美しい景色は目に飛び込んできますが、あえて紅葉狩りに行くならの5選をご紹介します。

半月湖

羊蹄山の西山麓に位置する火口湖、半月湖。その名の通り、湖の形は半月の形をしています。原生林に囲まれていて、とても自然豊かなこの地は散策にもってこいです。トイレや駐車場も完備されているため、特に新緑の時期や紅葉時期に多くの人が訪れます。

Hangetsu Lake Autumn Birdeye

神仙沼

ニセコ山系の中でも最も美しく神秘的な沼とされる自然沼です。共和町のチセヌプリの北側に位置しており、散策コースとして木道を歩いていくことができます。入り口には駐車場やレストハウスも完備。かつて、初めてその沼を見たときに、皆が神、仙人の住みたまうところ、という印象を受けその名がついた厳かな雰囲気を味わってみてください。パワースポットとしても知られています。

パノラマライン

道道66号線、ニセコ町から蘭越町を経由して、共和町へと向かうワインディングロードを別名パノラマラインと呼びます。この道路は、信号や一旦停止がなく、色付く秋は特にバイクのツーリングやドライブを楽しむ人でにぎわいます。追い越し禁止区間も少ないので、気持ちよくドライブできます。また、道沿いにはいくつもの温泉郷が点在しているので、秋のドライブには特にお勧めです。

Panorama Line In Autumn 2

ふきだし公園

ニセコから約30分のところにある京極町、ふきだし公園は、大型バスも停まるほどの観光地となっています。その名のとおり、羊蹄山から絶え間なく湧き出す名水の里として知られ、湧水地は開拓当時から聖なる場所として崇められ、守られてきました。公園内には、羊蹄山が美しく見れる湧水貯水池や美しく整備された公園などがあり、敷地内には道の駅、レストハウス、近くに温泉もあります。春は桜が、秋は紅葉が美しい公園です。

羊蹄姿見池

実はちょっとした穴場かもしれません。全長僅か130メートルほどの池の水面に逆さ羊蹄が映し出され、素晴らしい写真が撮れるのでシーズン問わず、知る人はよく撮影をしています。風がない日は水面が静かでまるで鏡のようなので秋の装いの羊蹄山とその前の森林の紅葉がうまく写真に写ります。池ではゆったりラフティングもしています。敷地内には蕎麦屋、農家さんの洋食屋、パン屋などもあります。